僕の告白
当時たまたま姉が観ていたテレビを
隣で観ていた。
そこにキミは現れたんだ。
特徴的な声に耳を奪われ、そして目が離せなくなった。
アイドル特有のキラキラの衣装を着ているわけでもないのに、
なぜか私にはキミが輝いて見えた。
まるで太陽のようなその笑顔が。
番組が終わると、私は姉の雑誌で
またキミを探した。
“三宅健”
そこにはキミの名前が書かれていた。
「みやけけん……可愛い♡」
それが私のキミへの第一声。
それからはキミのことが気になって気になって仕方なかった。
雑誌のキミが私へ語りかけているかのように思えたんだ。
「僕のことを好きになりなよ。
好きにならなきゃ、きっと後悔するよ。」
その時私はまだ、9歳。
あなたは6歳年上だと知った。
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